薬剤師の原点
薬事法が出来てからは薬剤師の立場というものもハッキリとしてきたのですが、調剤や医薬品の供給と、薬事衛生を司る役割があり、そのことによって公衆衛生の増進や向上に貢献することが求められているのですが、要約すると国民の健康な生活を守るという事です。
今の日本で、この薬剤師の資格を得るためには6年制の薬学部を卒業した後に、薬剤師の国家試験に合格しなければなりません。
国内とは違い東洋では薬が医療の中心にあったということもあり、薬師瑠璃光如来とし、医師と薬剤師の区別はなく、対等の立場にあったことが今でも受け継がれています。
西洋では、フリードリヒ2世によって医師が薬の管理をすることを禁じるといった法令が制定され、これが今の医薬分業と薬剤師の原点とされているのですが、これは処方する者と調剤するものを分離させるものでして、暗殺目的で薬を使用させないための防衛策が目的だったと言われており、現在の日本でも取り入れられ病院から薬局が姿を消しました。
今でも病院に薬局が併用されているところもありますが、現在においても医師の過剰処方による患者の薬漬けや、処方ミスの防止を目的に世界的に行われている政策です。
日本では昔から医薬同一の医療体制を見直して近代化にする為、ドイツの医療制度を取り入れ明治に入ってまもなく医制が公布され、はじめて近代医療制度が導入されました。
これによって、医師は自分で薬を手にすることを禁止され、薬舗開業試験と医師開業試験が規定されるようになり、これが今の薬剤師の国家試験となっているわけですが、薬舗を開業する者は薬舗主とし、これが日本の認定された薬剤師の原形となりました。
そして明治22年に入ってからは、薬事法の中に薬品営業並薬品取扱規則が付け加えられ、薬舗は薬局と改名され、薬舗主は薬剤師として改名され定義されました。